インプラント

むし歯や歯周病などで歯を失うと、歯根までなくなってしまいます。
以前は取り外し式の入れ歯か、残った歯を土台にするブリッジしかありませんでした。
しかし、これらの方法では歯根は失われたままですし、ブリッジについては失った歯を作る為に両隣の歯を削ることにより、削った歯の寿命が短くなったりすることがあります。
また、取り外しの入れ歯は、硬いものを噛むと痛みがあったり、入れ歯が動いたりして、どうしても違和感が残ってしまいます。
インプラント（人工歯根）は骨の中にチタンを埋め込み、それを土台に人工の歯をつくるという治療方法です。自分の歯と同じような感覚で過ごすことが出来ます。

インプラントのメリット・デメリット

インプラントのメリット

周りの健康な歯を削らない。
自分の歯と同じような感覚で噛む事ができ、食べ物の味や触感も楽しむ事が出来る。
自分の歯とほぼ同じような見た目で審美性に長ける。
インプラントが顎の骨へ適度な力を加えるため、顎の骨がさらに痩せるのを防止する。
ブリッジや入れ歯のように隣の歯へ負担をかける事はない。
異物感や違和感がほとんどない。
ずれたり、取れたりといった心配がない。

インプラントのデメリット

自費診療の為、健康保険の適用を受けることが出来ない。
歯茎に埋める外科的処置が必要である。
治療期間が長期にわたる。
インプラント治療後、十分な口腔衛生の管理と定期的なメンテナンスが必要。
顎の状態によっては、インプラント手術が出来ない場合がある。

インプラント手術の手順

●第１次手術

歯根部分だけを埋め込みます。

１週間から１０日で抜糸し、その状態で２ヶ月～半年経過をみます。
（この間に術後の感染がないか定期的にチェックし、周囲の歯のケアを行います。）

●第２次手術

骨と結合したインプラントの本体に歯を支える土台をネジでとめる手術です。

●歯を入れる

抜歯後しばらくは仮の歯をいれ、歯茎の状態が元に戻れば最終的なセラミックの歯をつけます。

処置後のケアが大切！

インプラントの素材は虫歯になりませんが、歯垢がついたままになると、自然の歯の場合と同じように歯周病になってしまいます。処置後のケアをきちんとすることが大切です。

インプラント治療費

インプラント治療は自費治療です。保険適用外治療となることをご了承ください。